2022年6月19日日曜日

健全な歯車ならとても良いことかなっていう思いに至りました。

 有名な作曲家って、もはやお名前が屋号のようなものなのかなと思います。

 私の知っている範囲では、ヘンデル、モーツァルト、ベートーベン、ショパンの作品は、ご本人たちが大きなグループを作っていなかった様なので、きっとご本人が作られたと思うのですが、作曲者が二転三転してしまう曲を見ていると、それなりの闇を感じます。一説によると、出版社が有名な作曲者の名前で売ると売上が良いからそうしたという説もあるようですね。なるほど、弟子が書いた曲も師匠が手直しして商売として利用するみたいなね…。それとか、「ポールの仕事は、実はジョンなの、でも死人に口なし」なんてね。

 バッハだって教会音楽家としてグループを作っていたわけですし、イベントで提供する曲がとても多かったらしいので、やはり一人では追いつかないし、バッハグループの維持のためにはどうしても曲を提出しなきゃならなかったのかなと思えるんですよね。

 組織としてより良い製品を作ってもらうためには、個々に歯車になってもらう必要もありますし、当時の無名な作曲者たちにとっては、屋号で商品を出すのと同じ感覚なのかな?とも思うのです。私はこう言ったシステムが良いとは言えない立場ではありますが、どうしても本当にやった人が表に出てこない節って、かなり改善されたとは言え、現在でもあるように思えます。もちろん、出来うる限りの改善は必要だと思います。

 まあ、私は会社の歯車とかすこしネガティブに言っていましたが、実は自分も社会の歯車だったんですけれどね。健全な歯車ならとても良いことかなっていう思いに至りました。