2020年8月15日土曜日

蚊の霊団

  今年は、蚊に刺される回数が極端に少ないです。この暑さで、蚊もバテ気味なのでしょうと思っていました。

 ただ、私は家の扉を開けて外に出るとぷ〜んと蚊が寄ってきて、数匹が足や手の周りを飛び交うと言う状況が昨年まで続いていて、今年の激減ぶりは異常だと思います。そして、他の家族をみていると、私にたかる蚊の量は異常に多かったです。なので、悪霊に操作されている蚊だと判断して、バシバシ殺しました。だって、刺されるとこれがまた非常に痒くなるんです。今年は、まだ数回くらいかなぁです。まあ、秋口は蚊が元気になるので、まだまだ油断できませんが。

 一昨日、用事があって出掛け、日暮里で乗り換えました。下りエスカレーターをお客さんたちが一列に整然と並んで乗っていました。私は、電車に焦る必要がないのかなと思いつつ、どうしても乗り過ごしたくないので、空いているレーンを気をつけて歩いていきました。その時、整然と動かない列にいる若い女性の横を通り越した時、その女性がマスクもせず手も押さえず大きなくしゃみをしたのです。その前にいた若い男性が露骨に嫌な顔をして身体をくねらせました。きっと、きっと唾が飛んだんだと思います…。きっと私にもかかったかなと思いつつエアゾルから逃げるように急いで動きました。あの女性はわざにしか見えないけれど。だって、マスクせず、口を押さえず、目の前の人たちがいるところでくしゃみなんておかしいじゃない。そして合点がいきました。今まで蚊にとりついていた、蚊の霊団が私の見張りよりもコロナ拡散の仕事に追われているために、私の前に現れる蚊が少ないのだと…。

 これが、スーパースプレッターかと。中国の工作員という説もあるけれど、やっぱりコロナはかかりたくないし、進んでやる人たちが多くないといけないし。そして、コロナをばら撒いている人たちって、やっぱりどこかうつろな雰囲気の人が多くて、行動自体が悪霊団の言いなりみたいなところがあるんですよ。決して本人の理性が働いた上でコロナをばら撒いているわけではないし、その為に危険な行動をしているわけではないのです。

 マスクって、「私は気をつけていて、変な霊団に操られていません!」っていう意味で、アリバイと表現なさったのですね。私、日暮里駅でとても怖いものを見た気がします。

 ちなみに、食事ですが、やはり肉食を控えてお米と野菜中心で摂取すると、コロナにはかかりにくいと思います。

2020年8月4日火曜日

(物語)太陽の国とT国


(これはフィクションです。)

 今は昔、太陽の国がありました。
 太陽の国の統治者は、偉大で明るく優しい方で、48の諸国の王により、平和な国土をたもっていました。

 しかし、この豊かな国は、常に魔の手に狙われていました。でも、なんと言っても豊かな国で人民も手堅く勤勉でつけいる隙がありません。そこで、この魔は、小さな国を1つ1つ奪っていくことにしました。

 ある時、魔は中央から遠く離れたT国の王に狙いを定めました。その王に、
「太陽の国はT国の富を恣に搾取する奸計があります。しかし、太陽の国から独立したら、あなたはこの国を救った真の王になり、いよいよ人民からの尊敬を集め、歴史に残る偉大な王となりましょう。」
と、T国王に囁きました。T国王は、始めは相手にしませんでしたが、何度も何度も囁かれ、また太陽の国の疑わしい動きも目にするようになり、T国王は疑心暗鬼になり、判断力が希薄になっていきました。

 このT国王の様子を見ながら、魔はいやらしい笑みを浮かべながら、さらにしつこく、
「太陽の国はT国の富を恣に搾取する奸計があります。しかし、太陽の国から独立したら、あなたはこの国を救った真の王になり、いよいよ人民からの尊敬を集め、歴史に残る偉大な王となりましょう。」
と囁き続けたのです。実は、太陽の国の疑わしい動きは、魔による演出だったのです。

 そしてついにはT国王は、太陽の国から独立すべく旗をあげてしまいました。
 太陽の国の統治者は、T国王の説得を試みました。来る日も来る日もです。しかし、T国王の太陽の国に対する疑念は、収まるどころか、日に日に増すばかりでした。この時、すでに、T国王は、魔にもらった美味しいものによって魔の囁きしか耳に入らない状態に陥っていたからです。

 平和を愛する太陽の国の統治者は諦め、T国の独立を認め 無益な戦いを避ける決断をしました。太陽の国では統治者は、T国が自国と対等な国とし、無益な怨念を生まないよう、昔よりT国は自分たちの国ではなく独立国家であるという暗示を自国とT国の民にかけ、T国の安全を祈念し独立を認めたのです。

 しかし、事態は当然の事ながら太陽の国の統治者の祈念とは逆を行き、独立を果たしたT国にすぐに魔が手を伸ばしました。そして、T国の独立は風前の灯火となりました。さらにその事態を憂慮している間に、国王は年老いて、その地位を魔の息のかかったものに譲らざるおえなくなりました。そして、ついにT国は見かけは独立国家でも、魔の支配する国となってしまったのです。