イオンについては中3第一分野(化学)で習うのは、今も昔も変わっていない。
ただ、イオンの前に原子モデルを中3で習うんですね(これは中2に移しましょうと昨年提案しました)。さらに、今時分はボルタ電池の仕組みまで修学するようで、びっくりしました。
私は電池の構造は高校の化学で習いましたが、大切なアプリケーション技術ですものね。中学生で習うのは良いと思います。それにしても、中3化学の内容が重いですね…。
新指導要領の流れとしては、中3化学は、
1. 原子の構造
2. 電解質の水溶液は導電性
3. 純粋では電気流れないし、電解質も固体だと電気通さないけれど、水中で電離してイオンが生成されるから導電性を持つ
4. 原子モデルを使ってイオンのモデルを理解
5. 酸、アルカリ(いきなり感満点)
6. 水溶液の電気分解とボルタ電池の原理
と、読解しました。
新指導要領は改定されたばかりですし、すぐに動きは取れないとは思いますが、一応 私の意見を記します。
- 1. 原子の構造は二年で習得したとします。
- 電気分解は2年で習うのですから、
(2. 電解質…)(4. 原子モデルを…)の後に6. 電池の原理を持ってきて、その導入に復習がてら電気分解を習うべきだと思います。
先生方にも、教授の自由度があるでしょうから、研究熱心で良識的な経験のある先生方は、すでに実践してらっしゃると思います。このような方々はこのお節介は無視してください。でも、経験の少ない若い先生方は、自分の若い頃を思い出すにつけ、こういったお節介助言も必要かなと思う次第です。年齢いった時に、こういう気持ちがこもって言ってくれてたんだなって思うこと、自分にはよくあります。