子どもに当事者意識で、どうしたいか?よく自分で考えるように!と指導するというのも一つの手段だと思います。
しかし 自分の昔を思い出すと、小中生(この文章では子どもと記します。)くらいは、やはり保護者と先生が良識のある解決に向けて助言指導していかなくては、子どもたちは必ずしも適切な判断ができるとは思えません。
子どもは子どもで、「当事者だから、あなたがどうしたいか自分で解決策を考えて」という言葉で毎回言われたら、「この大人は責任逃れしているな」って思って大人を信頼しませんから悪循環です。
やはり、解決が急がれる場合は大人が責任を持ってある程度の解決策を示す必要があると思います。他方、時間に余裕がある場合には、その旨を伝えて急がずとも自分で解決策を考えて、よくわからない時には 解決策や答え出しを見送ることも必要だということを教えて体得させることが大切です。無理に答えを出す癖をつけると、論理的な思考が育たなくなります。
自分は、グズな性質だったから、親や先生の気を揉ませてしまったのです。でも、本当に忍耐強く見守って指導して下さった両親や先生には感謝しているんです。大人になって感じることは、じっくりと向き合う必要のある問題の誤判断は致命的な結果につながりやすいけれど、急ぎの判断を要する場合、こまめに再考を重なることにより、一つの判断のミスは修正がしやすいということです。
大人の子どもに対するケースバイケースで柔軟性のある指導が大切です。大人とは言え苦しいときは、どうしても自分が楽になる一方的な考え方に陥りやすいですが、悪い人たちはここを狙って人間を堕落させてきます。ですから、どの人も人間心を失いたくなければ、絶対に一方的な思考だけにスポットを当てないぞって気をつけなきゃいけないところだと思います。