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私も深く考えたことはないのですが、交流などでは基本的に交流電流を考え、交流電圧は副次量として現れる(けれど、200Vの三相交流とか、かなり 電圧がメインになるけれど…)と理解した上で、応用量へと考えを広げた方が良いようです。
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電圧の単位はボルト[V]ですが、電位の単位がボルトですから、同じ単位で使われます。これは、電位自体が、基準を決めた時、初めて具体的に与えられる量であって、基準点の取り方で量が異なるという性質を持っているから、どうしても二点間の差量で議論するのが便利だということなのです。基準点だって、決めにくいことがほとんどですし(静電場だったら、電荷群無限遠を基準にしますが。)。電位を表す記号はV添字など添字で表されたり、大学に行けばψ添字で表されるけれど、電圧はVで表され、
電圧 V=V1ーV2 or ψ1-ψ2 ,
電圧V=ΔV or Δψ
という、数学用語のΔ量(差量)と認識しなくてはならないのです(当方にとっては当たり前ですが)。大学に行けばここはやるのですが、高校生にとっては、これが実にごちゃごちゃになっているんですよね。私もびっくりしています。
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オームの法則等では、電圧を表す記号がこれまたVで、単位も[V]すよね。単位と記号が同じなんです。しかし、電流はIで単位は[A]、抵抗はRで単位は[Ω]。考えてみたら、いやらしい設定ですね…。
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基本的に、直流の電気回路では、電位差が生じるところは電球か抵抗(電熱装置)、コンデンサーのある場所ですよ、って中学で教えてあげないと、高校生ですらかなり怪しいです。そして、電圧の概念が非常にあやふやですから、回路での電圧と位置依存のある静電場電位差(電圧)について、本質的には同じものでも、説明を細かくしてあげた方が良いと思います。
今日はここまでで失礼します。