2019年9月18日水曜日

JAL123便が墜落した御巣鷹山への慰霊


イントロダクション

 1985812日に群馬県の御巣鷹山にJAL123便が墜落しました。520人の方が亡くなられました。

 今回、訪れるにあたり、御巣鷹の尾根を訪ねての記事は非常に参考になりました。
 ありがとうございました。
 これから訪れる方は、参考になさってください。


場所、行き方

 慰霊目的で参りましたが、慰霊するための場所は二箇所
 慰霊の園

 昇魂之碑
です。

 この二箇所は車で40分くらい離れたところにあります。どちらも先ほどの記事にグーグルマップで位置が記されています。下記にも下仁田インターからの両方の経路をグーグルマップで検索したページを記しますので、ご利用ください。
 なお、昇魂之碑は名称ではグーグルマップで探せませんので、緯度と経度を入力して、グーグルマップにナビをしてもらってください。途中から携帯の通信はできなくなるのですが、GPSがついてたため、私のアンドロイドスマホは最後までナビをしてくれました。






昇魂之碑への登山道

 私たちは、昇魂之碑のみ訪れました。こちらは登山口の駐車場(6台くらいかな)から、40分ほど徒歩で登って行く山道で、到着地が墜落した場所だそうです。

 この山道は、とても整備されており、沢と併走したとても気持ちのいい山道になっています。下の動画と写真を参照ください。


写真中のジムバーネット氏の言葉にあるように、とても気持ちの良い沢の流れる音が聞こえてきました。下記の動画参照。


 登り切ると、JAL123便の墜落地点に着きます。そこには、昇魂之碑があり、お線香や祈願札がおいてあり、自由にお参りができます。
 祈願札は、大体が慰霊と交通の安全を願うものでした。
 お賽銭箱もおいてありますので、維持費の足しにしていただくこともできます。下の写真3枚が登り切った場所です。




感想

 昇魂之碑までの登山道は、本当に、安らかで清らかな場所でした。今回、訪れるにあたり、私は多少の恐怖を持っていましたが、御巣鷹の尾根のこの雰囲気にとても救われた思いが湧きました。本当に安堵しました。
 私は、小学生の低学年まででしたが、時々、叔父たちに、この沢の下流の沢遊びに連れてきてもらったことを思い出しました(この沢の下流は神流川です。)。
 JAL123便が御巣鷹山で不時着した晩、私は現高崎市の祖母の家にいました。とてもねっとりとした嫌な感じの夜でした(今から考えると、人が亡くなる時の感覚です。)。でも、当時、強く感じたいたたまれなさも、記憶のはるか彼方に行ってしまいました。

 実はこの事故に関しては、私には不可解な出来事があります。12年前の年の瀬に、図書館が休む前に、返却期限がこの日だったので、図書館で借りた本を返そうと、幼稚園から帰ってきた子どもを連れて雨の中なのに無理して、バスで図書館に向かった時です。ようやく、図書館に本を返した後の帰路に、上の子が雨の中で転んでしまいました。幼稚園でも疲れていたのでしょう。でも下の子はまだ一歳になったばかりで、私が抱っこしていたので、上の子を抱き上げるのが精一杯でした。そこで、近くにあったバス停で雨をしのぐことにしました。ここを通るバスに乗って行ったら、パパの会社につけることを確認し、
「そろそろ仕事納めも終わる時間だから、車に乗せてもらって帰ろうかな?と、子どもをベンチに座らせて時刻表を眺めて色々と考えていた時です。いきなり見るからに路線バスなのですが貸切という表示のバスが停まって、扉が開きました。そして、
「乗っていいよ!
と運転手さんが私に言うのです。私、何が何だか分からず、「このバスは貸切ですよね。」
と言うと、運転手さんが、
「貸切でも乗れるんです。」
 って言うので、乗ってしまいました。たくさんお客さんがいたし、少なくとも大通りに出てタクシー捕まえるか、「運が良ければパパの働いている工場に行けるしってな感じでした。
 しかし乗った瞬間に、生者の匂いがしないのに気づきました。そして、運転手さんの周りに数名の乗客の方が囲んでいて、みんなで、「日航機墜落のボイスレコーダーが発見されて、それを聞いていたら涙が出たよね。と言いながら盛り上がっていたのです。
「早く降りなくちゃ」と焦り出した時、隣の女性が降車ボタンを押して無事に降りていたので、次の停留所で私も降りるべく、もう、お財布からお金を出す元気もなく、行く時にバスに支払った料金と同じ180円(カッパのポケット用意があった)を手に握り降車ボタンを押しました。私が降りる停留所に着いた時に、バスはちゃんと停まってくれました。しかし、料金表示版の電気が消えていたので、運転手さんにお礼を言い、値段を聞いたら、「180円です。」
って言われました。私、瞬間的に、
「この運転手さん、私が手に握っているお金の額面を知っているな。
と思いつつ、無事にバスから下車できました。そのバス停の名前が、「稲荷社前」でした。降りたら、すぐに、空車タクシーが来たので、それに無事に乗車して大人しく家に帰りました。
 その直後、ネットで日航機墜落のボイスレコーダーを調べたのですが、特にトピックスがなくて、気になっていたまま月日が流れました。そして、再度、この事件が私の意識に語りかけたのが、宇宙への旅立ちブログで知り合ったホークナイトさんでした。そのお陰で、123便は事故ではなく事件(テロ)であったであろうという説に触れました。私は、
事故当時に感じたねっとり感は、死を意味すること、
貸切バス事件は、犠牲者(死者)の里帰り用全国循環バスではないか
と年を重ねて思うようになりました。

 主人か私の配偶者になる予定の人がJAL123便事件で亡くなっているのかもしれないと思ったり色々と考えてしまいますが、本当のことはわかりません。ただし、123便という名前がなんともひっかかるのです。
 御巣鷹の尾根で、手を合わせて慰霊に行けて、犠牲者の皆様の安らかな感じを受け本当に安心しました。合掌

2019年9月2日月曜日

2019年 ウィーンの旅行(1)

2019/11/12 更新 「この後、この順番で、記事にしていこうと思っています。」の後を変更

全体

2019年7月に家族で7泊5日のウィーン旅行に行ってきました。ハプスブルグ家がどんなに偉大な王朝だったか、肌で感じる、とても有意義な旅行でした。
 私は、ヨーロッパといえば、新婚旅行でトルコに行ったきりです。しかし、主人に言わせると、トルコはヨーロッパではないとのことで。微妙な線引きなのは知っていますが、建物の感じなどは、やはり似通っていたと思います。

 我々が旅行に行ったとき、ヨーロッパは熱波に襲われている時期でした。訪問先のウィーンとブダペストは、フランスほどではなかったですが、実に暑かったです。ヨーロッパの湿気が少ない暑さとはいえ、連日、34度の上に、極めて冷房の普及率が低いので、暑さの避難先がなくて、さすがに困りました。
 建物に入れば冷房が効いている日本は、つくづく ありがたいなと思った次第です。ただ、ウィーンの方々の名誉のために書きますが、ネットで例年の夏の気温を調べると、せいぜいが30度で、27-8度くらいしか最高気温が上がらない様です。確かに、エアコンはいらないのです。ウィーンよりはブダペストの方が暑さは、厳しかったと思います。

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ただ、ぶっちゃけ言ってしまえば、今年の日本の熱波に比べたら、はるかに楽なウィーンの熱波でした。
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 私たちは、ネットで飛行機を予約して、ホテルもネットで予約して、完全個人旅行でした。
 ・主人は、英語が何となくできること
 ・家族で固まるので何とかなる

 ということもあり、苦しい時もありましたが、旅行はそこそこ成功でした。ただ、初めての人や苦労を軽減したい人は、旅行会社のツアーに参加するのをお勧めします。だって、ウィーンって英語の看板はあまりないのです(ブダペストも同じですが。)。ただ、ウィーンは英語はとてもよく通じ、ブダペストはウィーンほどは通じない感じでした。

 旅程実績は表1です。予定ではもっともっと詰め込んでいました。やはり、飛行機の移動でも体力が消耗するので、この旅程でも体力的にはカツカツでした。

 ウィーンに初めて行く人は、必ず、「タイムトラベル ウィーン」に行くことをお勧めします。王宮やシェーンブルン宮殿の音声ガイドもとても面白いのですが、多少の偏りが気になります。しかし、この施設のガイドは広くウィーンを捉えるようにVRや3Dなどを駆使してプレゼンしてくれるので、とても好感が持てます。所要時間は、合計で1時間くらいで、このテーマパークの鑑賞の最後に希望者はちょっとしたコスプレで写真を撮ってもらうサービス(別料金)があります。旅の記念に是非是非お勧めです。私は、モーツァルトの衣装とかつらを羽織りました。この施設は、PCかスマホで予約して行くと、チケットが2割ほど安くなり、待ち時間もないです。ちなみにクーラーも効いています。


ホテル

最寄駅がU4地下鉄のシュタットパーク駅で、インターコンチネンタルホテルの近くのホテルを利用しました。1室あたり2部屋構成でとても広かったです。4名1室で、朝食がついて一人当たり8500円/日でした。日本に比べると随分安いですが、ホテルの清掃チップは、2ユーロ硬貨で3枚置いておくともって行ってくれますが、それより細かいお金で置いておくと、持って行ってくれませんでした。小銭の用意はちょっと大変でした(汗)。

移動手段

ウィーンでは、主に地下鉄を利用しました。
 到着時は、空港から市内までは、12ユーロかけてCAT(シティーエアポートトレイン)という直通列車で行きました。とても疲れているところで、思考力も下がっていたので、CATになりましたが、乗り心地はとても良かったのです。その時、もう夕刻だからか、お客さんが我々だけ?という状況で、怪訝に思いました。これは運賃が高いからなのですね。
 さすがに、帰路は普通列車(Sバーン)を利用し、3.9ユーロで済ませました。Sバーンは4つぐらい駅に停車しますから、人の乗り降りがあって多少厄介ですが、座れてしまえば問題ないですし、とても混んでいることはありませんでした。詳しくは、こちらを参照してください。

 私は、さすがに高いだけあって、CATはとても心地よく楽しかったです。ちょっとした贅沢を楽しむのも旅の醍醐味です。近鉄奈良線をわざわざ有料特急に乗るか否か?的なところだと思うのですが、余裕があれば、CATも是非お試しください。


 ウィーン市内は、トラムという路面電車と地下鉄で移動ができるのですが、小さなリング状のトラム線路
(昔の城壁
をリンク内と言っています。これを一周するトラムは観光用です。ウィーン市民が使うトラムでは乗り換えしないと、このリンクを一周できないようですから、注意なさってください。ウィーンの雰囲気を掴むために、トラム一周を進められていますが、私たちは、日数が足りなかったので、今回はトラム一周はしませんでした。トラムは結構利用客が多くて、車本体は古いものが多く、冷房も効いていないので、地下鉄よりは乗り心地は悪かったです。

 地下鉄やトラムのチケットを購入するなどのコンセプトが日本とかなり違っているので、戸惑ってしまいました。結局、私たちは滞在期間はWochenkarte(1週間券)一枚で足りたので、こちらを購入しました。子供(6-15歳)は1.1ユーロで、乗るたびに購入しました(その方がお得)。

 改札員や自動改札がなく、打刻をする機械と自動券売機があるだけなので、初めての日本人は本当に面食らってしまうと思います。詳しい説明はここを参照にしてください。


 ブダペストでも、地下鉄を利用しました。ハンガリーは地下鉄に乗るときに、いかつい感じの改札員さんがいますので、その人たちに自分たちの切符を見せなくてはなりません。しかし、改札口というものがあるわけでなく、おもむろに改札員の方が立っているところが、また目から鱗が落ちてしまいました。私たちは1日観光だったので、24時間トラベルカード(3300フォリント =1500円くらい、グループが対象, 最高5人まで )を購入して利用しました。この切符は一枚なので、改札員のところを通るには、グループが一丸となっていかないとダメなのでご注意ください。その他のブダペストの地下鉄券の詳細はここをご覧ください。
 ただ、ハンガリーでも改札員の人が立っているので、無賃乗車ができないとかいうのではなく、とても治安が良くなるのだなと思いました。ウィーンももちろん治安は悪くなかったですが、やっぱり管理する人が常駐しない駅ってちょっと怖いです。それを改めて感じたときに、日本の駅は、駅員さんが一生懸命働いてくれていて、その上に売店の人がいたりして、何かとセイフティーネットがきめ細かいなぁと、ちょっと感動しました。

 ウィーンもハンガリーも違法で地下鉄等を利用し見つかった場合は、罰金が取られるそうです。駅のシステムも切符システムも日本と違いすぎて、涙がチョチョ切れますが、ここだけば事前にきちんと調べてから旅立つことをお勧めします。





この後、この順番で、記事にしていこうと思っています。