モーツァルト ロンド ニ長調 k.485
この曲、子どもが弾いているのですが、勉強も忙しくなかなか上手くなりません。
ピアノが弾けない私でも、子どもが弾いているこの曲が聞こえてくるたびに、気持ち悪くて仕方ありません。グルグルテンポが揺れるのです。
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音階、半音階、しかも三連譜の音階も混ざっているので、難しい曲(上級1)ではあるのです。こんな演奏を発表会で人様には聞かせられないなと思い、仕方なく、勇気を出して譜面を見せてもらって、Youtubeで曲全体の模範演奏と譜面を照らし合わせました。
まあ、なんと難しい!一度では、譜面が追えず、何度も聴いてみました。
綺麗なのですが、「特徴のない曲だな〜、どうやって演出したら聞きに来てくださった方々が喜んで聴いてくれるかな?」って、大人の頭で考えていました。
初めに出て来た言葉は、「澄んだ小川の流れのように弾いてください。水量などはその人自身のお好みで。」でした。ちなみに、その時とっさに、水量がある程度ある方がいいと私は感じました。
これをクリアするためには、相当な技術レベルが要求されるので、今の私の子どもでは全然ダメなのですが、「とにかくメトロノームを使って一定テンポで弾けるのが第一弾だね」って伝えました。間に合うか非常に心配ですが、若い子は、やることが早いので、それに賭けましょうって感じです。
しかし、You tubeやi-tuneストアで入手したものは、皆、技術的に上手なのですが、なんか曲に個性がないために、上手な人たちが弾いても盛り上がらないのです…。
この曲は、モーツァルトが、1786年に、シャルロッテ・フォン・ヴュルベン嬢のために作曲したらしいのですが、“その女性にどういう思いを込めて作ってあげたのか”から探ろうと思いました。
しかし、本当にオンビジネスで曲を献上しただけのようで、大した逸話のありませんでした。「だから、こんなに綺麗だけれど特徴がないのかな?」って感じて、いよいよ、悩んでしまいました。ただ、モーツァルトですから、お金目的の仕事って言っても、この曲を生み出すなんらかの目的があったはずなのです。
そしてようやく、昨日、辿り着いたのが、奏者の音を出す技術だけでなく心のありようが全て出る曲だということだったのです。だから、技術があってもその人となりに魅力がないと聴衆は惹きつけられないし、技術がない人が誤魔化し演奏できるレベルでもないし、と言うことがわかりました。
「だから、ベートーベンにしたら?って言ったのよ」と思いつつ、発表会が終わるまで、頭がいたい日々になりそうです。
この曲に挑戦する方には、多分参考になると思いますので、自分の備忘録を兼ねて記しました。技術を向上させるには、いい曲だと思いますし、弾いている本人は楽しそうです。ですから、発展中の方が弾くには良い曲だと思います。
最後に、全然違う演奏を2つ載せます。初めの方が、私は好きですが、テンポもさほど速くなく、ミスタッチも多いです。ただ、心に残ります。2番目の曲は、研ぎ澄まされた技術と若いエネルギッシュな感じがよく出ています。ただ、闘争的な感じもして、少し落ち着かない感じです。しかし、技術はすごいと思います。
こんな感じで、弾いている方の個性が出やすい曲(曲自体に個性が少ないので)ですから、この年齢、あの年齢で弾いて、変わったなって楽しめる曲だとも思います。
https://www.youtube.com/watch?v=LJjiRnEsP6k
https://www.youtube.com/watch?v=FAciOXsCktU