高校の部活で初めて貰った譜面が、ヘンデルのメサイヤ抜粋と先日ツイートしたアヴェ・マリアでした。
「顧問の先生って、こんなに良い曲を知っていてすごいな!」と思った曲たちです。
実は、私は、この先生にとても可愛がっていただきました。でも、なかなか周囲の目が気になって、当時は素直に受け入れられず、三十代まで先生を良い印象で受け入れることができなかったのが心残りです。この際、先生に謝ります。ごめんなさい。とても素敵な音楽を教えてくださってありがとうございます。
しかし、人の目よりも、もっと引っかかった点があります。それは、ベンゼン環の二重結合箇所の組み合わせが刻々と変わるように、先生の人柄が180度 変わるように見えて、とても怖かった所でした。とても信頼できると思うと、あっちゃっちゃみたいな…。
そうした若い頃の何となく鬱積した暗い思いがアヴェ・マリアにたまってしまい、私の中ではアヴェ・マリアという曲全般を封殺していました。それは、購入したCDに入っているアヴェ・マリアはほとんど無視するまでに至りました。案外、沢山あるんですよ、これがまた嫌でした。
今回、グレゴリオ聖歌を探していて、かなり引き気味にアヴェ・マリアを聞いたのが実際の所です。同時に、マリア様への封殺も解いた感じです。
ベンゼン環的な人間の挙動も、子どもを産んで歳を取った分だけ図太さが加わり、耐性ができました。歳をとるというのも悪いことばかりではないと、自分で自分を励ましています。
もう、良い曲を教えてくださった先生とは会えないと、お礼を言えなかったなと肩を落としていましたが、今となっては致し方なかったかなとも思います。若い自分には理解できなかったです。あちら様はずっと私を覚えていて転びそうになれば助けてくださいましたが、私は何も覚えていないのですから。
これこそが、ベンゼン環の二重結合の性質を持つお方のやり方なのかもしれないです。私は人間なので、正攻法しかできないですが、これからもよろしくお願い申し上げます。